AMNESIAVEditionは素敵な物語

この作品はかなり個性が強い世界観で繰り広げられるので、ハマる人はそのミステリアスで不思議な世界に没頭する事間違いなしだと思います。そんな私も、このAMNESIAにどっぷりとハマり、とうとうサウンドトラックCD迄、購入してしまった一人なのです。先ずは、主人公の記憶がないという所が一番のポイントです。記憶が無い為に、色々と戸惑いながらの現実を、精霊のオリオンと共にストーリーが進むのが楽しいのです。この、オリオン君がとても可愛らしくて、もうずっと傍に居て欲しいと思う位のキュートな子供です。攻略対象の男性キャラクターよりも、傍にいて欲しい位です。
そんなオリオンと、ずっと心で会話しながら個別キャラとのルート展開が進むのですが、4人の中で最も自分が好きなキャラクターはトーマ君です。彼は主人公の幼馴染で、いつも彼女の傍に居たのです。トーマルートを進めて行くにあたり、「過去の記憶」が断片的に甦ります。それは主に、小学校に上がる前の幼い主人公を彼がいつも優しく見守る、心が温かくなる物です。その記憶が、彼女の中に忘れずにしまってあったのです。こんな所が、とても感動的でそういえば、自分にもそんな事があったなと、ゲームをプレイしていて感じました。

それ程、幼少時の記憶は強烈な物が有り、その頃に自分と関わりを持った環境や人間関係は、大人になってからもベースとなっている事をこのトーマルートで再認識しました。しかし、初恋の相手を大人になってからもずっと変わらずに好きでいられるのかと言えば、中々出来る事ではない様に思えます。現実的には、次々に色んな異性と関わるので、段々と初恋の女性は忘れて行くのが自然な流れであると思います。特に、他のキャラクターでイッキ君と言う人が居ますが、彼は大学内にファンクラブが出来てしまう程のイケメンな青年です。それに、次々に交際相手を変えていく軽い性格なので、トーマとは対照的であると言えます。いつもファンの娘達に取り囲まれており、これでは自分とイッキは付き合っていたのかどうかさえ解りません。

誰にでも優しく出来る美貌のイッキではなく、いつも主人公を見守るトーマの方が良いと思います。それと、幼馴染にもう一人、シンと言う一つ年下の男性が居るのですが、私の推測ではこのシンがプレイヤーさん達の一番の人気キャラなのではないでしょうか。

トーマのエンドは4種類あって、「おまえ、ほんっと男の趣味悪いねEND」が、一番ハッピーエンドだったのですが、トーマは主人公を愛しすぎていて、それが檻に閉じ込めたりしてしまう行動迄繋がっているのだと思いました。それに、彼女が退屈しない様にぬいぐるみや人形、お菓子を沢山檻の中に居る彼女にあげるのです。トーマの中で現実はもう2人共大学生なのに、一定の部分だけ少女の頃の彼女が強烈にインプットされており、目の前に綺麗になった大人の彼女が居るのに、現実と、一番楽しかった頃の幼い彼女がダブっている事がこのルートの特徴でした。私も、トーマの様な一途な男性に想われたいと思いました。